呪いの種類
呪い。それは超自然的な方法で相手にネガティブな作用をもたらす力を指します。呪いをかけられた状態になると、その人の体調や精神状態が悪化したり、悪いことが続けざまに起きたり、霊体に取り憑かれたりします。こういった呪いの術は古今東西に存在しています。では、この呪いとは具体的にどのようなものなのでしょうか。今回は「呪いの種類」というテーマでお話をしたいと思います。
心理的作用を利用した呪い
大きく分けると、呪いには二種類あります。ひとつは「相手に何者かの悪意を悟らせることで、その精神状態を悪化させる方法」です。これは超自然的な力ではなく、どちらかというと「思い込み」の心理を利用したものであると言えるでしょう。例えば、相手の家の前に動物の死骸を置いたり、不気味な手紙を投函したりする行為。もしあなたがこれをされたら、「誰か頭のおかしな人に狙われている」と感じ、とても嫌な気分になることでしょう。そういった状態で、ほんのささいなアクシデントやトラブルに見舞われたとしたら、多くの人は「何か超自然的な力が働いて運気が下がっている」「誰かに呪われているのでは」と思うようになります。そうして精神状態がどんどん悪化していき、自ら破滅の道を進んでいくのです。
大前提として、誰かに呪われるほど憎まれている人は、多かれ少なかれ、自分自身に思い当たる節があります。身の周りで不気味な現象が起こると、その良心の呵責と現実の現象を勝手に紐付け、「私がこんな目に遭うのは、きっとあんなことをしたせいだ」と考えるようになるのです。この呪いは、平たく言えば単なる心理的な作用に過ぎず、厳密な意味での呪いではありません。しかしながら、この心理的作用を利用して相手を陥れ、不幸をもたらす方法は、極めて効果的です。世の中には「呪い代行」といったサービスがありますが、それらの多くは、実際の呪術ではなく、この心理的作用を利用した「偽呪術」を用います。
本物の呪い
もうひとつは、「本当に霊的な力を使い、相手に悪い作用をもたらす方法」です。これこそが本物の呪術であると言えます。本物の呪術は、相手が「呪われている」と悟らずとも、その身に不可解な現象を頻発させ、相手を追い詰め、不幸に陥れていきます。そこに心理的な作用や科学的根拠は一切ありません。本物の呪いです。
前者と後者の違いははっきりしています。前者は、相手に悟らせることで効力を発揮しますが、後者は決して悟られないようにする必要があります。本物の呪いは、対象者にそれを悟られた場合、効力を完全に失い、またその呪いのパワーがすべて術者に跳ね返ってくるものです。例えば、「特殊な材料をそろえ、一定の方法を用いて作成した呪物(紙や人形など)を、その人の住処の近くに置き、それを決して悟られないようにする」という方法があります。呪物を玄関に埋めたり、軒下に隠したりするのです。そうすると対象者の身には次から次へと不幸が起こります。そうして対象者への復讐が完全に成功したと思ったら、今度はその呪物を回収し、適切な方法で処理するのです。この最中にもし呪物を見つけられたり、姿を見られたりした場合、呪いのパワーは全て術者本人に押し寄せます。強力な呪いであるほど姿を見られるリスクも高く、姿を見られた際のペナルティも甚大なものになる傾向があります。ローリスク・ハイリターンな呪いは存在しないのです。
呪術を専門に扱う者達
世の中にはこういった呪術を専門に扱う者がわずかながら存在します。そういった者は人を呪うことに長け、非常に高い確率で相手を不幸に陥れることが出来ます。また、そういった者達に対抗するため、呪いを跳ね返す・浄化することに特化した術師も存在します。そういった者に依頼することで、呪術的なリスクを伴わず呪いを使用したり、跳ね返したりすることが可能です。日本に多い術師は、中世以前から存在する陰陽道を会得した者達です。彼らは現代日本においても暗躍しています。多くの者の悪念を受けやすい人気タレントや著名人、政治家、会社経営者などには、お抱えの術師がいる者も少なくありません。しかし、そういった者は対価として法外な値段を要求するのが常です。それもそのはず、彼らも命を掛けてそういった行為をしているからです。
アンテラの魔術が施された当社のアイテムにも、そういった作用をもたらす物が少なからず存在します。それらは主に「呪いを跳ね返す」「浄化する」という作用を持っており、身につけた者の周りに小規模ながら強力な結界を作り出す効果があります。また、極僅かですが、悪魔の力を封じ込めた、本物の呪いのアイテムも御座います。それらには、ライバルを陥れ、相手に不幸をもたらし、それにより自分の欲を叶える禍々しい効果があります。しかしながら、当社のアイテムは全て魔女アンテラのパワーによって作られたものですので、身につけたり使用したりしても、ご本人様には一切のリスクがありません。呪い師に依頼するのと同等、もしくはそれ以上の効果を、ノーリスクで受けることが可能なのです。