アンテラの魔術通信

呪いの方法

呪いの方法

このページでは呪術についてご説明いたします。

魔術が高次元の精霊(ダイモーン)や天使を行使する術であるのに対して、呪術はもっぱら霊界(感情と想念)の次元において人間の意識を操作し、特定の目的や願望を達成せしめようとする術です。 また、その具体的方法はふたつに大別できます。

(以下の分類名称は人類学者フレイザーによるもの)

類感呪術

読んで字の如く、その形状や性質が類似したもの同士が互いに影響しあうという発想に基づき、行使される術。 その代表的な物は人形呪術である。 例えば土や藁などで作った人形を用いてそこに呪詛を加えることで、人形のモデルとされる人物を災厄に落とすことができる。

術者は人形という人工媒体を用いることで、意識を極限まで集中させ、そこで増幅させた想念エネルギーを一挙に照射することができる。 一方、術を受けた者はアストラル次元を通して多大な物理的ダメージを受けてしまう。

逆にこれを穏当な目的に用いるならば、人形を介して異性の愛を自分に振り向けたり、自己あるいは他者の意識をより高度なレベルへと引き上げたりすることも可能である。

感染呪術

接触や融合を通して、異なる複数の事物の間に想念エネルギーレベルのつながりを生じさせる呪術。 一度触れあった物は互いにシンクロしあう。 あるいはそれと逆に、元々ひとつであった物が分離しても、両者の間には時間や距離を超越して同じ作用が働くという発想に基づく。

例えば人体における爪や髪にはその持ち主の生命力(想念エネルギー)が宿っており、たとえ本体から切り離されてもその人物の分身としての働きを持ち続ける。 恋を成就させたい相手に対して自分の髪を織り込んだ衣服をプレゼントし、思慕の念を抱かせる恋愛呪術などはこのカテゴリーに分類される。

呪術は人間の想念(感情)を操作する術であり、悪魔や天使のような第三者は必ずしも介在しません。 ただし、物質界に近い霊界存在を使役することは多く、ときに多大な危険を伴います。 人に呪術をかけるということは、その分、自分自身の想念エネルギーを損失させるということでもあるからです。

素人が無闇に呪術を行使することは厳に慎んでいただきたいと思います。 どうしても術をかけたい相手がいるときは、サチェロ師が監修・聖別を施した呪術グッズをお使いになることをお奨めいたします。

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