ペンダントの魔力が、彼を私だけのものにしてくれました。

彼が既婚者というのは最初から知ってました。「奪ってやろう」なんて思ってませんでした。でも関係が深まるにつれて「私だけの物になって欲しい」と願うようになりました。

そして、ついに私はこの「静寂の中の光」を求めてしまいました。彼はもう私の中でかけがえのない存在になってしまって、「いつかはお別れしなきゃいけない」という関係に耐えられなかったのです。もしこれで本当に願いが叶うならそれでいいし、叶わないならそれはそれで諦めもつく。そういう気持ちでした。

ある日の夜、彼とホテルでことを済ませたあと一緒に横になっている時、ふいに彼の口から「いま離婚の話が進んでるんだ」と言われました。以前から関係がぎくしゃくして会話もなかったそうですが、「このまま一緒にいる意味がない」ということで、別れる方向で進んでいるとのことでした。「独り身になったら普通の独身男女として付き合ってくれるかな」って言う彼に、私は無言で頷きました。

先日、ついに彼が書類上の手続きを終え離婚成立。晴れて普通の彼氏になってくれたんです。「彼と結ばれる未来」が私の前に開けたこと、本当に嬉しく思っています。

（長崎県長崎市　S.Mさん　32歳）