まさに魔術師が魔法を発揮するように、私たち一家は地獄から救われたのです…
私が大学生の時、父が経営していた工場が倒産し、それまで住んでいた家を追われました。弟も私も学校へ通えなくなり、後に残った数千万円の負債を払うメドも立たず、いっそのこと一家心中しようかと家族で真剣に話し合っていたのです。
まさにそんな頃、弟のガールフレンドが私にくれたのが、この「魔術の輪とワンド」でした。「お姉さん、これを持っていれば、絶対に状況がよくなるから。どうか死ぬなんて考えないで…」私の手を握り、彼女は泣きながらそう言ってくれたのですが、こちらは馬鹿にされたのかと思い、思わずその子の頬を叩いてしまいました。でもその行為を今は本当に後悔しています。後になってから土下座して謝りました。
…彼女の言う通り、このペンダントが我が家に幸運を運んでくれたのです。最初の奇跡が起きたのは「魔術の輪とワンド」を渡されてから三日後でした。父の債権がたちの悪い金融業者に渡りかけていたところ、知人の法曹関係の方が寸前でそれを止めてくださり、おかげで何とか息をつなげるようになったのです。
その後も父が若い頃に発案した工業特許を東京の大企業が買ってくれたり、地元の商工会の方々が借金の融通をしてくださったりと、本当に魔術師が魔法の杖をふるっているような出来事が次々と起こり、負債は瞬く間に帳消しとなり、それどころかもう一度事業を再開できるほどの資金まで集まってきました。
また奇跡のとどめは、母が購入したジャンボ宝くじが見事に特等当選したことでしょうか。たった10枚のうちの1枚が当たったのです。この賞金のおかげで私も弟も復学することができ、現在は研究者を目指して勉学に励んでいます。私たち一家を地獄から救ってくださったACワールド様とアンテラ様、そして弟の可愛い彼女には、一生足を向けて寝られません。
(新藤さえみ・22歳・大学院生・大阪)