魔女や魔術師を多数輩出しているサチェロ家。その起源は15世紀とも16世紀とも言われており定かではありません。そのサチェロ家でタロットカードが使われ始めたのは18世紀半ば、とのことです。当時の欧州全般においてタロットカードはゲーム用のアイテムでした。しかしサチェロ家はタロットカードの持つ神秘性にいち早く着目していたようです。

18世紀の終わり頃、タロット占いのやり方は一般層にも広まり始め、その後、19世紀のオカルトブームによって大きく浸透していきました。当時、数々の魔術結社が競い合うようにタロット占いを研究しました。カードは占星術やカバラと関連付けられ、絵柄も改良を重ねられ、そうして現在のタロット占いが出来ていったのです。一方、サチェロ家に代々伝わるカードはこの流れの裏側から独自の改良を重ねていったと言われています。魔術一家であるサチェロ家は、近代魔術の潮流を柔軟に取り入れながら、同時に古の呪術、口伝でのみ伝わる秘術なども取り入れ、より的中率や効果の高い魔術を研究していたそうです。

このカードはそんなサチェロ家の歴史そのものを象ったもの。図柄を象ったペンダントには精霊の魔力が宿っており、図柄の種類に応じて「正位置」の効果をもたらします。刻み込まれた未来図は、そのままポジティブな形であなたの未来となるのです。不幸な結末は正位置の力によって塗り替えられ、あなたの未来は燦然と輝くものとなるでしょう。